6輪の間違い探し

 さて昨日はお仕事の後で、ゆっくりとおうちでワイン1本開けまして、「ドラえもん」を大真面目に見ていた私。今日は日曜日、ミニカーのお話。2枠目の今週は「F1」、先月公開の映画の関係で一段入れ替わった分で、今月はこんな車のお話です。
(これ、アンタの年はいくつやの、ミーシャ?)

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 今月はこちら。フェラーリの歴代マシンの中でも傑作の呼び声の高い「312T2」です。元々は1976年に登場しましたが、翌1977年にもそのまま使用されました。T2には大きく分けて3タイプありまして、1976年の初期型、後期型、1977年型の3つがあります。今回のものはその1977年モデルです。わずかな外観上の相違点には、フェラーリのF1マシンに初めてフィアットのロゴが記されたことです。(これは1969年にフェラーリの筆頭株主になったということも関係しています。またこのロゴは今も入っています。)また、コクピット脇のNACAダクトの口の大きさがちょっと小さくなったくらいです。

 シーズン中に、新たに3台のシャシー(シャシーナンバー029, 030, 031)(フェラーリはF1マシンの製造に関して車台の通し番号を振っています。2014年モデル、F14Tで恐らく300の大台に乗る予定です。)が製造され、開発も続けられました。数種類の異なるノーズ、リアウィングが使用され、一部のサーキットには専用の部品も投入された。サスペンション、後部のボディワークには何度も変更が加えられました。ただ、1977年に312T2が抱えた問題点の一つに、グッドイヤータイヤがシーズンの進行とともに車体にマッチしなくなったことがあった。グッドイヤーはロータス・78のような高いダウンフォースを発生する車両に対応するタイヤ開発を続けたため、比較的ダウンフォースの少ないフェラーリは、タイヤ温度を上昇させることが困難になりました。(レース用のタイヤはある程度熱を持たないとグリップが利かないという事情です。)

 しかしながら、このようなトラブルにも関わらず、312T2は、圧倒的なスピードよりもむしろ高い信頼性を手に入れたラウダにドライバーズチャンピオンをもたらしました。ラウダは、チームメイトのカルロス・ロイテマンの1勝に対し3勝を挙げました。また、3年連続となるコンストラクターズ・タイトルも獲得しましたが、コンストラクターズ・チャンピオンが確定すると、アメリカGP後にラウダはチームを去りました。ラウダのシートはカナダ人のジル・ヴィルヌーヴのものになったが、オーバーステアを好むヴィルヌーヴはニュートラルステアを示す312T2を乗りこなすことはできませんでした。

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 またこの当時、フェラーリは、T6と呼ばれる6輪車も製造しました。当時はやった「6輪車」、その前例にはティレル・P34がありましたが、P34は前4輪、後ろ2輪でした。しかしT6は小さな前輪を4本にするのではなく、後輪を4本とし、左右の各1本の車軸にそれぞれ2本の前輪用タイヤを並列に装着しました。(イメージとしてはトラックのタイヤを考えてください。)この車両はロイテマンが極秘でテストをやったのですが、結局『ボツ』企画になりました。しかしこのアイデアは他チームも色々と手を変えてやっていましたが、一番成功しかけたのは「ハイテク町工場」「コンサバの鉄板」ウィリアムズというチームがやった「FW08」(画像3枚目、1982年)というモデルです。フェラーリとの違いは後輪の車軸を2本(つまりタイヤは前後に並ぶ)にしたことで、グラウンド・エフェクト(注釈)を究極まで利用しようとしたことです。テストではどえらい勝ち時計を叩き出していたのですが、車両規定の変更により『ボツ』になりました。(現在の規定ではタイヤの数は4輪と決められています。また4輪駆動は禁止されています。)

 ミニカーはサンクスの「フェラーリ F1」(その2)から、そしてお約束の諸元はこちら。

車名          312T2

デビュー        1977年
全長          4316mm
全高          1020mm
全幅          1930mm
ホイール・ベース    2560mm
トレッド(前)     1405mm
    (後)     1430mm
車重           575kg(燃料、ドライバー含む)

エンジン        フェラーリ ティーポ015
形式          水冷レシプロ 水平対向12気筒 DOHC4バルブ
総排気量        2991.801cc
ボア×ストローク    80×49.6(mm)
Vバンク角       180度
最大出力        500馬力/12,200rpm
圧縮比         11.5
燃料噴射システム    ルーカス社製
点火システム      ダイノフレックス社製 電子制御
燃料          アジップ
オイル         アジップ

駆動方式        後輪駆動方式
変速機         前進5速 マニュアル横置き(+後退1速)
差動システム      リミテッド・スリップ・デファレンシャル

シャシー        アルミチューブ・セミ・モノコック
サスペンション(前)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式
       (後)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式
ブレーキ        ロッキード/ブレンボ社製 4輪ベンチレーテッド・ディスク(鋳鉄製ディスク)
ステアリング      ラック・アンド・ピニオン
タイヤ         グッドイヤー
ホイール        スピードライン 13インチ
燃料タンク容量     200リットル

デザイナー       マウロ・フォルギエリ/フランコ・ロッキ
ドライバー       ニキ・ラウダ/カルロス・ロイテマン/ジル・ヴィルニューヴ

 ということで今日のお話はここまで。今日は町内会の廃品回収に、買い物にとあれやこれやとドタバタとしそうです。
(1人で大変やけどさぁ、ちゃんとしとかんといかんよ、ミーシャ。)

(注釈)グランド・エフェクト 概念としては、航空機の主翼による揚力発生原理を逆向き(地面向き)に応用したもので、連続の方程式(断面積が狭ければ流体の速度は上がる)とベルヌーイの定理(流体の速度が上がれば圧力は下がる)を利用しています。つまり車体全体でダウンフォースを発生させる考えです。ただこの考えは車体が地を這う状態であれば有効ですが、何らかの理由で跳ねあがった時に一気にコントロール不能になる危険があります。
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