シリンダー1本

 さてお正月休みも最終日、そんな中でこのお話を書いている「視力に問題のある」私。今日は日曜日、ミニカーのお話。本来の順番に戻って1枠目の今週は「市販車」、こんな車のお話です。
(これ、ミーシャ。アンタはここからどないに持っていくんかな?)

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 今月はこちら。フェラーリは伝統として2人乗りと4人乗りのモデルを用意していますが、その4人乗り(2+2)の「412」(1985年)の後継、「456」(1992年)です。名称は1気筒当たりの排気量が456ccであることに由来します。シリンダー1本毎の排気量を名称とするフェラーリ伝統の命名法を用いた最後のモデルとなったモデルです。

 1992年9月、当時のベルギーの輸入代理店、ガラージュ・フランコルシャンが催した同社創業40周年記念行事の席上で456が発表になりました。ベルギーの中心部、パレ・デュ・サンカントネールでのディナー会場が発表の場でした。その翌月にはパリ・サロンに展示され一般に公開されます。456はモンテツェーモロ体制のフェラーリが打ち出す積極策の第一弾となるモデルでした。1980年代後半に起こった投機熱とそれに起因する異常高値の揺り戻しで、豪華高級スポーツカーの市場は不振を極めていました。フェラーリは逆風が吹くなか、世界でもっとも望ましい自動車メーカーのリーダー格としてその地位を守るべく、カタログモデルの拡大を果敢に進めます。

 シャシーは伝統のパイプ・フレーム構造、ピニンファリーナデザインのアルミ製ボディは空力的であるばかりか、室内空間を効率的に利用し、誰の目にもエレガントで、フェラーリのアイデンティティを明快に伝えるものです。またミッションは登場当初は6速マニュアルのみが設定されました。オイルクーラーとLSD(リミテッド・スリップ・デファレンシャル、決してクスリの名前ではありません。)も装備されていました。またトランスミッションを車体後軸側に配置するトランスアクスル・レイアウトを採用し、前後重量配分の最適化(51:49)が図られていました。1996年にはイギリスのリカルドとフェラーリの共同開発によるトルコン式4速オートマチックを搭載した456GTAが登場します。先代の412で採用されていたGM製3速オートマチックよりも1速増えて進化した変速機ではあったが、同時期よりフェラーリはF1システム(セミ・オートマチック・トランスミッション F1では主流になっていました。)の開発に傾倒していき、後継の612においてもそれが採用されたため、この新型変速機は実質456専用設計となり、412のGM製に対して汎用部品に乏しく、修理の際にメーカーからアッセンブル供給を受けた場合は費用が高額になりがちなことが欠点として指摘されることがあります。

 エンジンはBB(ボクサー・180度V12)以来完全に新規に開発されたV型12気筒エンジンを搭載します。排気量は5473ccで442馬力/6200rpm、56kg‐m/4500rpmと、先代の412のスペックを大きく上回るのは勿論、登場時はミドシップの512TRをも凌ぐフェラーリ最高性能モデルとなりました。このエンジンは後に550マラネロや575M、後継となる612に搭載されたエンジンの設計の元になりました。但し旧世代のエンジン故にタイミング・チェーンを採用していた412に対して、このエンジンはタイミング・ベルトを採用しており、ベルトやテンショナーの定期的な交換が必要であるが、一部のフェラーリの様な大掛かりなエンジンの積み下ろし等は必要なく整備性には配慮されています。(これをやると、結構工賃がかかるんですな。)

 インテリアはレザーを贅沢に使ってしつらえてあります。電動フロントシートは、後席のパッセンジャーが乗り降りする際にバックレストを倒すと、自動的に前にスライドしました。リアシートはヘッドルーム、レッグルームともに大抵の大人にとって充分な空間を提供しており、リアピラーによる圧迫感を感じさせることもなく、サイドウィンドーを通して広々した視界が開けていました。一連のレザー張りスーツケースセットが標準で備わり、トランクスペースを無駄なく活用できました。電動ウィンドーと電動ミラー、CDプレイヤーつき8スピーカーステレオセット(日本のパイオニア製ではありません。)、エアコンは標準装備でした。1996年中盤に、ツイン・エアバッグが標準装備になり、その際、ドライバー側エアバッグを収容するためステアリングホイールのデザインが変わりました。

 ミニカーはサンクスのフェラーリ(8)(2011年)から。そしてお約束の諸元はこんなものです。

車名          456

デビュー        1992年
製造          1992年~98年
全長          4730mm
全高          1300mm
全幅          1920mm
ホイール・ベース    2600mm
トレッド(前)     1585mm
    (後)     1606mm
車重          1690kg(AT 1770kg)

エンジン        フェラーリ ティーポF116B
形式          水冷レシプロ V型12気筒 DOHC4バルブ
総排気量        5473cc
ボア×ストローク    Φ88×75.0(mm)
Vバンク角       65度
最大出力        442馬力/6,250rpm
最大トルク       56.0kg-m/4,500rpm
圧縮比         10.6
燃料噴射システム    ボッシュ社製 モトロニックM2.7 電子制御
点火システム      マニュエッティ・マレッリ社製 電子制御

駆動方式        後輪駆動方式(FR)
変速機         前進6速 マニュアル縦置き(+後退1速)/
            前進4速 オートマチック縦置き(+後退1速)(1996年より)
差動システム      リミテッド・スリップ・デファレンシャル

シャシー        鋼管スペース・フレーム
サスペンション(前)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式 
       (後)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式
ブレーキ   (前)  ベンチレーテッド・ディスク(+ABS)
       (後)  ベンチレーテッド・ディスク(+ABS)
ステアリング      ラック・アンド・ピニオン 
タイヤ+ホイール(前) 255/45ZR17
        (後) 285/40ZR17 
燃料タンク容量     110リットル

ボディ・スタイル    2ドア・ベルリネッタ
乗車定員        2名+2名

 ということで、今日のお話はここまで。そろそろ元に戻しておく部分はありますが、今年も家事にドタバタとしそうです。
(ほれ、ちゃんとしとかんといかんよ、ミーシャ。)
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