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暴虐の一杯

 さて昨日はちょっと早寝したために、また今日はちょっと出ていく用向きもあって、この時間から文章を書いている「歩くワインセラー」の私。今日は土曜日、グルメのお話。3枠目の今週は「ワイン」、今日はこんなお話です。
(これ、今日はどこを徘徊するつもりかな、ミーシャ?)

Romanee-Conti.jpg

 先月のブドウ、「ピノ・ノワール」から、「今回はこれしかないでしょ。」と持ってきましたよ。フランスが世界に誇る超ド級のワイン、ロマネ・コンティ(Romanée-Conti) です。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC) 社が単独所有するフランスのブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村に在る約1.8ヘクタールのグラン・クリュ(特級格付け)のピノ・ノワール種のブドウ畑。または、そのブドウ畑から産するブドウから造ったワインのことです。平均年産は約6000本程度(順調な年で7000本程度、不調な年で4000本程度)と極めて稀少性が高く、世界で最も高値で取引されるワインのひとつで、またその価格と稀少性の高さから、「飲むより語られる事の方が多いワイン」と言われる事もしばしば。現在、どんなに安くても30万円は下らず、良作年の物は1本、100万円を超える事もあります。

 もともとロマネ・コンティの畑がある辺りは2000年前のローマ時代からブドウの栽培とワイン造りが行われてきた土地で、当初から極上のワインを生み出すこの地にローマ人が「ロマネ」という名を付けたと言われています。10世紀以降は修道院が畑を所有していましたが、ロマネ・コンティの評判があまりに良いために、18世紀初頭にはルイ14世が持病の治療薬として毎日スプーン数杯のロマネ・コンティを飲んでいた(そしてそこで、泥酔状態でヤジを飛ばしてはいけません。)という逸話があるほどです。その後、この畑を手に入れようと王侯貴族が競い合った結果、1760年にコンティ公爵ルイ・フランソワ1世がこの畑を所有し、この畑はロマネ・コンティと名付けられました。1789年のフランス革命により畑は没収されてしまいましたが、ロマネ・コンティという名は残り、今日に至ります。

 そのワインづくりもかなり手間暇かかっています。畑の耕作は馬で行い、農薬や除草剤を一切使用しない有機栽培の一種であるビオディナミ農法でブドウを育て、毎年、周りのブドウ畑より遅くに行われる収穫はもちろん手摘みです。もともとブドウ栽培時に徹底した収量制限が行われているにもかかわらず、収穫されたブドウは厳しく選果され、発酵させます。熟成は新樽を使用し、熟成期間はヴィンテージ(収穫した年のことです。)によって異なります。澱引きや濾過は最小限、ワインの移動も重力を利用し、決してポンプは使用しません。このように惜しみなく時間と労力を費やして造られたワインは、テロワールの個性とともにピノ・ノワールの繊細さ、複雑さを余すところなく表現しています。また、力強くはっきりとしたボディでありながら、デリケートで官能的な味わいは「飲み手の魂を吸い取る」とまで賞されています。ロマネ・コンティのブドウ畑は最高の自然条件を兼ねそなえた恵まれたテロワールですが、今日のワインの名声は、長い歴史の中でワイン造りに携わってきた多くの人々の絶え間ない努力によって得られたものなのです。

 ただ、ワインが投機の対象になってしまったことで、このワインはその弊害にも悩まされてきました。それがいわゆる「偽物」問題などのですが、これは世界中の需要に対してロマネ・コンティの生産本数は少なすぎるからです。そのため、DRCのワインのエチケットには2人の代表者(1942年以降、ブルゴーニュの名門ド・ヴィレーヌ家とルロワ家が共同経営しています。)の署名が併記され、ナンバリングもされています。

 ということで今日のお話はここまで。今日は「勤労感謝の日」ということで、私も自分に感謝してきましょ。
(これ、アンタに感謝しても何の御利益もあらへんのやけどね、ミーシャ。)

 
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