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大河対策

 さて昨日は朝からテニスに行って、最後は超絶プレー連発、テニスコートでNBAばりの飛び技をやってきた「やってる種目を間違えている」私。今日は月曜日、お休みの日ですが、ちょっと順番入れ替えまして、映画のお話。4枠目の今週は「ドラマ」、今日はこんなお話です。
(これ、そんなんやから、アンタは「暴君」とか言われるんよ、ミーシャ。)

 今月のお話は「大忠臣蔵」(1971年 NET(現 テレビ朝日))というドラマです。民放番組としては異例の規模で注力された大作時代劇で、さながら当時のテレビドラマ版オールスター作品とでもいうべき様相を持っています。(当時は「五社協定」(注釈)というものがあり、配給映画会社の枠を超えた出演はできないなどの制約がありました。)製作費は放送当時の10億円、2018年現在で考えると約40~50億円ほどつぎ込んだわけですが(参考までに現在のNHK大河ドラマで年間1作30億円強といわれています。)、当時よりそのNHK大河ドラマを意識した、あるいは大河ドラマに対抗するべく立ち上げられた企画は多かったのですが、 大河ドラマに比肩した規模で製作された作品は滅多に無く、民放ドラマ史上を見渡しても本作品か、「長谷川伸シリーズ」くらいではないかという評価を得ています。

 あらすじはといいますと…。
「元禄14年は日食とともに明けた。それは不吉を予感させた」という語りで始まる。勅使饗応役となった浅野内匠頭(先代 尾上菊五郎)は指南役の吉良上野介(8代目 市川中車)の嫌がらせに耐えかね、殿中松の廊下で刃傷事件を起こす。吉良の背後には「吉良殿、せいぜいいじめてやりなされ」と悪役顔でほほ笑む柳沢吉保(神山繁)がいた。それに対しての大石内蔵助(三船敏郎)以下赤穂浪士たちはそこから1年半、愛憎様々なエピソードを交え、討ち入りに臨む…。

 このドラマ、1年間という長尺のため 得てしてこういう場合はダレがちになるのですが、ここでどういう架空エピソードで「もたすか」が課題になってきて、NHKだとメロドラマなどを合間に入れてきたりします。しかしこの作品はチャンバラざんまいという作戦に打って出ました。 「東軍流の剣の使い手」という部分を膨らませた内蔵助を頭にいただくことにより、自然に浪士たちも全員腕っ節がよいというながれになって、なにかと言うとすぐ斬り合いになるのも本作の特徴。架空の間者やシタッパ侍が登場しては斬り殺され、最終回までに相当な死人が出ます。 あと、めずらしく講談などの架空エピソードも(いささかのアレンジがあるものの)いちいちしっかり映像化しています。実際の赤穂事件のいきさつに、後年にあとからあとから作られたいろんな銘々伝、外伝を、つじつまを合わせてドラマのエピソードに盛り込んでおり、腐心の後がうかがえます。NHKの大河みたいに原作ありきではないぶん、縛りが無いのかもしれません。私も、「こんなお話ってあったの?」というくだりは結構あります。

 またこの作品の終盤、討ち入り場面を目前にした第47回(「四十八人目の男」)において、吉良上野介の役者交替という大きなアクシデントが起きました。これは、不祥事による降板とかではなく、番組制作中の1971年(昭和46年)6月20日に上野介役の八代目市川中車が自宅で急逝したことによるものです。急逝した時点で中車演ずる上野介の登場場面の撮影が完了していたのは第46回(「いずこの空や十四日」)の分までであり、以降分は中車の6歳年下の実弟である二代目市川小太夫が代役に立てられて撮影が進められました。そのため、第47回の番組冒頭では、本編放映に先立ち小太夫が黒紋付姿で登場し、上野介姿の亡兄の遺影を傍らに立て、視聴者に向けた兄の急逝と上野介役の引き継ぎについての異例の口上を行っています。

 ということで今日のお話はここまで。今日はお休みです。久々にのんびりできそうな気もしますが、そうもならないかなとも思う次第です。
(これ、せやったら、この文章こそ「そうならん」元凶やないの、ミーシャ?)

(注釈)五社協定
かつて日本の映画界にあった協定で、松竹、東宝、大映、新東宝、東映の5社の間で1953年(昭和28年)9月10日に調印されました。各社専属の監督や俳優の引き抜きを禁止と貸し出しの特例廃止が書かれていました。また、日活による俳優の引き抜きを封じることも目的としていた。しかし、1958年(昭和33年)9月には日活も協定に参加して六社協定となりました。六社協定では「スターを貸さない、借りない、引き抜かない」の「三ない主義」を打ち出していた。その後、1961年(昭和36年)には新東宝が倒産して再び五社協定となったのですが、テレビの台頭や大映の倒産などもあり、1971年(昭和46年)ごろには事実上破綻しました。映画会社の既得権確保に重点をおいたこの協定は、所属する監督・俳優の自由な活動を縛った結果、多くの軋轢を起こしたのみでなく、日本映画産業の発展の阻害要因となり、日本映画の衰退の一因となったという厳しい評価がなされています。

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