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30年前の話題作

 さてお外は雨、しかしそろそろ上がるような気もする中でこのお話を書いている私。今日は火曜日、映画のお話。2枠目の今週は「ミーシャのマニアック映画劇場」、今日はこんなお話です。
(ほれ、雨の日は気をつけるんよ、ミーシャ。)

 今からちょうど30年前、一躍話題になった映画がありました。清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の自伝「わが半生」を基にベルナルド・ベルドリッチが監督をやった「ラスト・エンペラー」(原題 The Last Emperor)(1987年 イタリア、イギリス、中国合作)という作品があります。西太后による溥儀に対する清朝皇帝指名と崩御を描く1908年からスタートし、所々に第二次世界大戦後の中華人民共和国での戦犯収容所での尋問場面を挟みつつ、満州国の皇帝になり、退位し連合軍に抑留された後、文化大革命のさなかに一市民として死去する1967年までの出来事をメインに溥儀の人生を描いています。1987年度のアカデミー賞では『恋の手ほどき』以来となる、ノミネートされた9部門(作品賞、監督賞、撮影賞、脚色賞、編集賞、録音賞、衣裳デザイン賞、美術賞、作曲賞)全てでの受賞を達成した話題作、紫禁城を完全に借り切っての撮影など結構話題になりました。

 あらすじはこんなところで…。
1950年、ハルビン駅では次々と中国人戦犯たちが送りこまれていった。800人を越えるその人の中には“清朝最後の皇帝”--愛新覚羅溥儀(ジョン・ローン)の顔もあった。彼は人目を避けてトイレに入り手首を切った。様ざまな過去が彼の脳裏をよぎった--まだ何もわからぬ幼少(リチャード・ヴゥ)の頃、光緒帝は帰らぬ人となり、実質的支配者だった西太后(リサ・ルー)は、溥儀を紫禁城に迎え、皇帝にと考える。紫禁城での生活は、外へ出ることは禁じられ、心の支えは乳母(イエード・ゴー)だけだった。7年後、溥儀(タイジャ・ツゥウ)は、中国全土に革命の嵐が吹き荒れる中で、孤独だった。そんな頃、家庭教師としてやって来たレジナルド・ジョンストン(ピーター・オトゥール)から数学やテニスなど西洋の文化を学ぶ。やがて15歳になった溥儀(ワン・タオ)は17歳の婉容(ジョアン・チェン)を皇后に、12歳の文繍を第二の妃に迎えた。1924年、中華民国の軍人である馮玉祥のクーデターで、溥儀は紫禁城を追われ、ジョンストンが、婉容、文繍(ウー・ジュン・メイ)、女官らと共に英国大使館に保護することになる。一方、戦犯管理所センターでは、罪の告白が続く。溥儀は、日本の甘粕大尉(坂本龍一)との日々を思い出していた。天津の租界地でプレイボーイの生活を楽しんでいるころ、蒋介石率いる国民党が上海を攻略。溥儀の身を案じた甘粕は、日本公使館へ逃亡するように指示する。民主主義に日覚めた文繍は離婚を申し出、溥儀の元を去り、かわりに日本のスパイであり婉容の従姉のイースタン・ジュエル(マギー・ハン)がやってきた。やがて友人のジョンストンも帰国したが、1932年、全世界の非難にも関らず溥儀は“傀儡政府”である満州国の執権になり、2年後皇帝となった。溥儀が東京を訪問中、婉容が運転手チャン(ケリー・ヒロユキ・タガワ)と誤ちを犯し身寵ってしまう。チャンは射殺され、子供が秘かに始末される。1937年、南京大虐殺。主要都市を制圧した日本軍だが1945年、ソ連軍が宣戦布告。同年、8月15日、日本は無条件降伏を宣言、玉音放送を聞きながら、甘粕はピストル自決(史実では「服毒自殺」です。)を遂げ、日本へ脱出しようとした満州国皇帝は、長春の空港でソ連軍の捕虜となった。1959年、10年の収容所生活を経て、溥儀は特赦される。一市民となった溥儀は、一転して生まれ変わったのだ。庭師になって北京で暮らしはじめた溥儀は、あの紫禁城を訪れる。

 この作品はテレビで3日に分けてみましたが、紫禁城の中で弟と習字をしている溥儀が、黄色い服を着ていた弟に「黄色い服は皇帝のみが着ることができる服だから脱ぐように」といったところ、「お兄ちゃんはもう皇帝じゃない!」と言われ愕然となる、また皇帝の命令と称して、お付きに墨汁を飲ませる(子供って案外残酷になる部分もありますね。)シーンが結構、印象に残っています。そしてラストの紫禁城の玉座の下から出てきた「コオロギ」、これを守衛の子供に渡すシーンも有名です。

 ということで今日のお話はここまで。そろそろ雨も上がりそうですが、今日も1日、頑張りましょ。
(ほれ、あんましあれもこれもと欲張ったらいかんよ、ミーシャ。)
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