私が見た試合

 さて昨日は朝からお掃除、それを終わらせた後はあっちこっちに行って買い物その他を済ませ、夜は再び、一発やっていた(単にワイン1本開いていただけです。)「トチ狂った」私。今日は土曜日、テニスのお話。4枠目の今週は「名勝負百選」、今日はこんなお話です。
(これ、アンタはそんな意味深な言い方せ~へんの、ミーシャ!)

 来年、2017年は私がテニスを始めて30年目になります。そこで今回はその30年前、私が初めて見た試合を語ってみたいと思います。その試合はこちら、1987年6月5日、フレンチ・オープンの女子シングルス決勝、結果はこうでした。

シュテフィ・グラフ   6-4   マルチナ・ナブラチロワ
              4-6
              8-6

 第1シード、ナブラチロワは2回戦で1セットを落としたのみで、その他は失セット0でここまでの6試合を勝ち上がってきました。準決勝は長年の宿敵、エバートに圧勝、4年続けての決勝戦に臨みます。一方第2シードのグラフ、この年は破竹の勢い、ここまでトーナメント6勝、試合も38連勝中、世界ランクも3月にエバートを抜いて2位に浮上しています。準決勝でサバティーニ相手にあわやというところでしたが、その勢いに乗って決勝まで勝ち上がってきました。さらに2人の直近の対戦は3月のマイアミ、この時はグラフが勝っています。しかし4大メジャーの決勝は初めて、世間の評判は「勢いからすればグラフだが、それだけで4大メジャーを勝てるほど甘くはない。とはいえナブラチロワがクレーコート向きではないのも事実で、さてどっちがどっちだろう。」という見方でした。

 そして快晴の中で試合は始まります。トスに勝ったナブラチロワはレシーブを選びます。百戦錬磨のナブラチロワ、この試合は最初でグラフの出鼻をくじいてしまわないと、後でえらいことになるという本能がそうさせたのか、いきなり0-30とします。しかしグラフもこの後の4ポイントをきっちり抑えて、最初のゲームをキープします。開始から1時間、4-5となってナブラチロワのサービス。縁起をかつぐマルチナはツキに見放されつつあるのを自覚せざるを得ませんでした。彼女がベースラインに立ってサービスの体勢に入った時、強い風がコートに吹きつけ、舞い上がったほこりが彼女の目を射ました。風は試合の間中やむことなく吹き続け、コートの表層を吹き飛ばし、ボックスシートのお金持ち連中にひどい思いをさせました。マルチナは嫌な予感に襲われていました。2ヶ月前のマイアミでの負け試合が突然脳裏をよぎりました。彼女は次の4ポイントを慎重にプレーしました。しかし、グラフはそうではなく、彼女はコートの両サイドに強烈なショットを打ち込み、マルチナがどうするべきかに気づく前に4ポイントをもぎとって第1セットを6-4で取ります。

 第2セット、ナブラチロワはタガを締め直し、第3ゲームでシュテフィのサービスを破りました。グラフはブレークバックして4-4にしたものの、すぐにまたナブラチロワにブレークされてしまいました。ナブラチロワがセットを取った時、試合は2時間近くになって再び振りだしに戻っていました。

 最終、第3セットは驚くべきものになりました。ナブラチロワは早い段階でグラフのサーブを破り、グラフはどのサービスゲームもキープに苦しんだのですが、第7ゲームではようやく彼女自身の調子を取り戻し、4本の見事なショットを決めてサービスをキープして3-5にしました。チェンジオーバーのチェアに座ったふたりには次の第8ゲームが試合で最も大切なゲームになることがわかっていました。ここでナブラチロワは彼女のサービスゲームをいつものサーブ・アンド・ボレーで始め、グラフはパッシングショットをネットにかけて最初のポイントを失いました。次のポイント、ナブラチロワはリターンをネットにかけて15-15。その次のポイントでナブラチロワははファーストサービスをフォールトしました。彼女がセカンドサービスのモーションに入ろうとした時、スタンドの誰かが声をかけ、集中を乱されたマルチナは夢中になりすぎているファンにいらだちの叫びをあげました。(これは私もよくわかります。)彼女はもう一度サービスをしたが、ボールはやっとネットに届いただけでした。

 最もむずかしい局面でのダブルフォールト。「ネットを越すのよ、憶病者!」彼女が愛想をつかしたようにこう自分自身を叱りつけた時、ナブラチロワの精神状態は明らかにおかしくなっていました。この神経過敏(間違っても、私のことではありません。)の兆候を見てさえ、当事者2人を含むスタジアム中の誰もがナブラチロワがもう一度ダブルフォールトを犯すとは思ってもいませんでした。ところがそれが起こってしまったために観客席はこれからおこることを予感して、大きくどよめきました。グラフにブレーク・ポイント2つ。もし、彼女がどっちか1つでも取れば、このセットは5オールのタイになります。その2本目の30-40からのポイントで、グラフはバックハンドのサービスリターンの後、ネットに出てくるナブラチロワにに強烈なフォアを浴びせました。マルチナはフォアハンド・ボレーをコントロールすることができず、ボールはベースラインをアウトしました。観衆は大騒ぎになった。

 ここでグラフはこのチャンスを逃さず、次の自分のサーブは切れのいいボレーを決めてキープしました。気持ちの平静を保ってサーブをキープした方がこの試合に勝つということがはっきりしてきました。1つ1つのゲームがふたりのプレーヤーにとって厳しい試練になった。マルチナはいいプレーでセットを6オールにし、第13ゲーム、ふたりは果敢に攻撃しあった結果、グラフがキープして7-6になります。そして次のナブラチロワがサービスを迎えた時、再び風が強くなりました。最初のポイントはグラフがパッシング・ショットでマルチナを抜いて0-15。次のポイントはナブラチロワが鋭いボレーを決めて15-15。ここから2人は1ポイントずつ分け合っての30-30、そして次のポイントでのナブラチロワのサーブは強さも深さも十分なものでした。しかし、グラフはそれを前でとらえ、ネットに出てくるナブラチロワの足元に低く沈むボールを返しました。ナブラチロワはそれをうまく処理できず、ボールはネットの下に当たって、グラフのマッチポイントが来ます。

 そのマッチ・ポイントでナブラチロワのファーストサーブはネットにかかりました。ここでグラフは左に動いて「もし、次のサーブが甘いものだったら、すかさずフォアでたたく」と、ナブラチロワにプレッシャーをかけます。その動きはナーバスになっているマルチナには十分すぎるほどでした。最後はダブルフォールト、審判の「フォールト」の声は観衆の叫びにかき消されて、17歳11か月の史上最年少優勝者(当時)が世に生まれた瞬間でした。

 この試合は「なに、見てるの?」とのそのそ起きてきた私が、な~ぜか最後はず~っと見ていたという試合でした。それから30年、このイメージでテニスをやり続けたこの子は「誰に影響されたか一発でわかる」と言われるほどになってしまいました。そして来年からラケットも変わります。それがこちら。

P1020282_convert_20161224064654.jpg

(12)プロスタッフ97 RF オートグラフ(2017-)
RFとは「ロジャー・フェデラー」のこと、前作との変更点は「手触り」だけ、そのため「ベルベット・コート」と言われるコーティング技術を採用しています。95インチ以上のものは使ったことがないのですが、さてどうなりますか?30年目のシーズンも「Wの喜劇」になりそうです。

素材 グラファイト、カロファイト・ブラック、バサルト・ファイバー、ケブラー フェース・サイズ 97平方インチ
フレーム厚 21.5mm 重量 355g ストリング・パターン 16×19

 ということで今日のお話はここまで。今日はこれからテニスに行って、プールに行ってのドタバタです。漏れその他がないようにということで今日も1日、頑張りましょ。
(ほれ、あんまし無理したらいかんよ、ミーシャ。)
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ミーシャ

Author:ミーシャ
FC2ブログへようこそ!

コアラの時計

by Animal Web Clock
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
FC2カウンター
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
検索フォーム