リオの次

 さて最近、ちょっと疲労の残る私。今日は水曜日、巨大建造物のお話。2枠目の今週は「スタジアム」、今日はただいま行われているリオ五輪から、その4年後のお話です。
(これ、その4年後ってアンタはいくつになるんやったかな、ミーシャ。)

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 今月はこちら。東京都新宿区にある「国立霞ヶ丘競技場」です。収容人員54000人、1964年(昭和39年)の東京五輪のメイン・スタジアムとして使われましたが、元々この一帯は江戸時代には徳川譜代の青山氏(最終は篠山(兵庫県)、郡上(岐阜県)に領地がありました。)の大名屋敷敷地でした。(現在の「青山」という地名はここからきています。)明治天皇の崩御後に練兵場に明治神宮外苑を建設することとなり、その敷地の一部を用いて1924年(大正13年)に明治神宮外苑競技場が設けられました。この競技場は陸上競技に広く使われ、第二次世界大戦中の1943年(昭和18年)10月21日には学徒出陣の壮行会会場となりました。戦後の一時期はGHQに接収されていたこともあります。

 戦後、日本は「復興の象徴」としてオリンピックの招致を企画します。その手始めに「アジア大会」の招致を行い、メイン・スタジアムとしてこのスタジアムは1957年(昭和32年)1月に着工され、大会を2か月後に控えた1958年(昭和33年)3月、ついに完成となりました。そのアジア大会が成功裡に終了し、東京オリンピックの招致も実現すると、1962年(昭和37年)、一部の改修工事が行われました。オリンピック本番では開・閉会式及び陸上競技、サッカーの決勝と3位決定戦、馬術の大賞典障害飛越が行われました。(この時に普及したのは「カラーテレビ」です。開会式だけはカラー放送でした。またこの10月10日は後に祝日「体育の日」となりました。)

 アジア大会、東京オリンピックが終了してからも、国立競技場は、1967年(昭和42年)のユニバーシアード東京大会をはじめ、天皇杯全日本サッカー選手権大会、全国高校サッカー選手権大会、ラグビー大学選手権大会、ラグビー日本選手権大会、東京国際(女子)マラソン、サッカーのトヨタカップなど、国内外の様々な大会に利用されてきました。また「巨大箱モノの宿命」とされる施設の後利用についても、 1966年(昭和41年)に開設されたトレーニングセンターは、400mトラックの一般開放、雨天でも走れる3階回廊コースの設置、最新機器を備えたジムにより利用会員数が急増しました。国立競技場は、国際的な総合競技場であると同時に、スポーツの底辺拡大を図り、市民スポーツの場としても全国の公共施設のモデルとなったのです。

 そして2014年(平成26年)、6年後のオリンピックのメイン・スタジアムの建設のため、この競技場はいったん、解体されることになりました。元々陸上競技の規定を満たしていない(レーンは8つしかない(現在は9ついります。)、サブトラックが400mトラックではないなど)こともあり、また築60年以上になるため、改修だけでは収まらないために、「建て替え」という形になりました。

 そしてここを語るに外せない「芝生」、元々ここは「高麗芝」でした。「高麗芝」の欠点に「冬には枯れる」部分があります。そのため、サッカーやラグビーではちょっと使いにくい部分がありました。そこで、1969年(昭和44年)、利用の少ないオフシーズン(6~8月)に育成管理の重点を移し、芝種も夏期に繁殖力の旺盛なバニューダ系芝(ティフトン芝)を採用し、以降ティフトンでの維持管理を継続してきました。また、1989年(平成元年)からは、サッカー・ラグビーの競技が集中する冬期間の芝生維持を目的に、ウィンター・オーバー・シーディング(二毛作)によるペレニアル・ライグラス(冬芝)の育成管理を手掛け、年間を通じて緑の芝生を保ち、コンディションの向上を目指しました。これはトヨタカップで日本に来たヨーロッパの某チームが、「枯れた芝の上で試合をするのかい?」と問いかけたことに始まりました。どうすれば年間を通じて芝が緑色を保つのか。ヨーロッパの芝を取り寄せても気候の違いから夏に枯れてしまいます。水やりや肥料の工夫はもちろん、枯れた芝生を緑に着色したこともありました。そのうち、オールシーズン美しい芝生を保っているアメリカのゴルフ関係者との出会いがあり、ウィンター・オーバー・シーディングという二毛作の工法を知ることになります。

 ということで今日のお話はここまで。3年後、このスタジアムは新しいものになっていますが、さてどんなものが出来上がりますか?私もちょっと楽しみです。
(これ、あんまし無理したらいかんよ、ミーシャ。)
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