簡単になりました。

 さて最近、猛暑に悩まされる「がぶ飲みの」私。そんな中、汗だくになるのもわかるわけですが、今日は月曜日、テニスのお話。1枠目の今週は「名品」、今日はこんなお話です。
(これ、というてもひっくり返らんようにね、そうなったら、後が大変なんよ、ミーシャ。)

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  近代テニスのラケットは、数段階の「イノベーション」を経て進化してきました。「レギュラー・ウッド」からの最初のイノベーションは「素材革命」だったのですが、それは「テニスの世界観」を変えてしまうほどではありませんでした。そんな中、世界中のテニスプレイヤーを驚かせたラケットが登場するのは1976年に登場したプリンスの「クラシック」というラケットがあります。このラケットは、これまでの約70平方インチを一気に110平方インチという巨大なフェイスに拡大してしまう「ラケットの怪物」でした。
 
 これを考案したのは、『ヘッド社』の創始者であるハワード・ヘッド氏です。彼はテニスを趣味にしていたのですが、その腕前はお粗末そのもの。あの小さなフェイスのラケットでは、ボールがラケットの真ん中をはずれると、ラケットがグリッと回されてしまい、打球は見当違いの方向へ飛んでいってしまいます。(そのため、面の安定性向上のためにフレームの両サイドに重りをつける場合があります。ウィルソンの「PWS」、ヨネックスの「IPS」といった例があります。)「ボールが真ん中に当たらなくても、ちゃんと飛んでいくようにできないだろうか?」と2年間も考え続けたヘッド氏が辿り着いた結論が「デカラケ」でした。デカラケの面の幅の広さは、回転慣性を高め、ちょっとくらいオフ・センターショットしても、ミスにはならずにネットを越えてくれる。 「むずかしさを克服するのが美学」とされていたテニスの世界観を、世界初のラージサイズラケット『プリンス クラシック』が、一変させました。デカラケの登場によって、テニスを楽しむ人々が爆発的に増加し、世界的な大テニスブームを巻き起こしたのです。

 当時はまだ、「上手な人ほどむずかしい道具を使うものだ」という固定観念に縛られている時代で、「デカラケは初心者が使うもの。経験者がデカラケを使うと、テニスがヘタになる」などとテニスショップでさえ言っていました。なんとも古くさく、非合理的な考え方です。そんな根拠なき中傷に風穴を開けたのが、1978年のUSオープン女子決勝に登場した16歳のパム・シュライバーだった。183cmの彼女の右手には、なんとプリンス「クラシック」が握られていました。世界中が「えっ? デカラケをプロが使っているの? しかもそれでUSオープン決勝に?」と注目しました。さらに次々とデカラケを使うプロの登場を見て、「自分たちも使っていいんだ!」と気付きました。
 
 実は彼ら、プロ選手にとってこそ、デカラケは「メリットのカタマリ」でした。飛ばないラケットで「押し出すようにスウィングしましょう」と教えられてきたテニスを、一気に変貌させたのがデカラケだったと言っても過言ではありません。 「力いっぱい強打しても、強烈なスピンがかかるからコート内に収まる」ことで、それ以来、プロテニスは一気に高速化することになります。

 ということで今日のお話はここまで。今週はちょっと休みその他の関係がありますが、とりあえずは今日1日を乗り切りましょという次第です。
(ほれ、あんまし無理したらいかんよ、ミーシャ。)
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