吸いつく、貼りつく

 さて愛するタイガース、昨日のお話はパス、もう書きたくないわの中でこのお話を書いている「白くまな」私。今日は日曜日、ミニカーのお話。2枠目の今週は「F1」、今月はこんな車のお話です。
(これ、アンタは白くまやなくて、オオカミやないの?昨日もお月さまを見て変身してへんかったかな、ミーシャ?)

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 今月はこちら。F1史上に残る名作、1970年代のF1でバカはやりした「ウィング・カー」理論の最初となった「ロータス 78」(1977年、1978年)です。フジテレビのF1のオープニングCGにも登場しますが、この車はモスキートと呼ばれる第2次大戦中のイギリス軍の爆撃機からヒントを得ました。チャップマンはそのようなシステムを逆さにすれば、著しいダウンフォースを得られることに気付いたのでした。そこで流体力学におけるベルヌーイの定理の慎重な検討の後、上下逆向きの飛行翼断面を車両へ応用する効果について考えをまとめ、エンジニアリング・ヘッドのトニー・ラッドにこの文書を託しました。ラッドはこのプロジェクトに取り組むため、チーフ・デザイナーのラルフ・ベラミー、車両エンジニアのマーティン・オグルヴィ、空気力学のピーター・ライトらとチームを編成しました。当時ラッドとライトはこの可能性を探っていたところでしたが、諸事情によりボツ企画となっていました。その後ライトは、風洞とカントリー・ロードじゃなかったローリング・ロードを使ってF1マシンのボディシェイプで実験を始めました。ライトはモデルカーのボディ脇にボール紙片を取り付けていましたが、実験中に翼端板がずり落ちてローリングロードとの隙間を塞いだ際、ダウンフォース発生量が急増することを発見しました。より詳細な検証で、ローリングロードの速度が増加するにつれ、ボディ底面が路面表面近くへ吸引されていることが確認されました。

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  ベルヌーイの法則の発見に基づき、サイドポッド下面は従来のウイングと同様の意匠がより大規模に逆翼型に形づくられました。ライトとチャップマンはマシンのフロアをこのように形成することにより、地面と下面の隙間の空気の流速を速めることができることを発見し、それにより車両の下側を減圧しました。この部分的な負圧が車両を下へ効果的に吸引し、路面上により強くタイヤを押しつけることになりました。タイヤへの下向きの大きな力は、より多くのグリップと、それによる高いコーナーリングスピードを実現しました。吸引効果を強めるため、空気が地面と逆翼型カバーの間を通り抜ける車両下面の面積を可能な限り広げるためにモノコックはより細くされました。このグラウンドエフェクトには、従来のウイングと違いドラッグ発生を解決する大きな長所があり、コーナーリング性能の増大が直線での速度減少で損なわれないことを意味しており、むしろ空気抵抗が減少したことにより、最高速度も増加しました。そしてそこから空気が抜けないように、サイドポッド下にはゴム製の可動式スカート(めくった下から、白いパンツが出てくるわけではありません。)が付けられました。ただ、サスペンションを硬く、またそのサスペンションが直接の空気の流れの渦中にあったことから(特に後ろ)、この車は若干オーバーステア(ハンドルを回した以上に曲がる事、前が重すぎることで起こる傾向です。)の気が出ていました。

 1977年の開幕戦でデビューした78は5勝を挙げ、そのシーズン最高クラスのマシンであることを証明しました。1978年には他のチームも自身のバージョンを設計しようと競い始め、アロウズは早くも1978年の第3戦南アフリカGPにアロウズ FA1をデビューさせたが、サイドスカートを持たないウイング構造のマシンでした。第7戦になるとウルフが78のベンチュリー構造を模したウルフ WR5を投入してきました。しかし78は1978年前半も十分な戦闘力があり、1977年に78が他をリードしていたのと同じくらい78より進化した79が登場するまでに、アンドレッティとロニー・ピーターソンがそれぞれ1勝とポールポジション1回ずつを記録していました。そしてこの車は悲劇を見ることになります。イタリアGP決勝日午前のウォームアップ走行で79が損傷してしまい、ロニー・ピーターソンはスペアカーに用意していた78を使うことを余儀なくされました。チームは79に集中していたため、マシンはメンテナンスや改良はされておらず、突貫工事でマシンを組み直しました。チームメイトのアンドレッティが予想通りポールポジションを獲得していたが、ピーターソンはグリッドの5番手でした。しかし、ピーターソンは大規模なスタート事故に巻き込まれ、マシンがノーズからバリアに衝突し車両のフロントエンドは完全に破壊されてしまいました。ピーターソンは事故後に受けた治療による合併症で翌日死去しました。これを受けて、現在でも行われている「縦2列のスタッガート方式」に並ぶやり方が導入されました。

 ミニカーはサンクスのロータス F1(2009年)から、そしてお約束の諸元はこちら。

車名          78

デビュー        1977年
全長           4547mm
全高           914mm
全幅           2146mm
ホイール・ベース   2718mm
トレッド(前)     1702mm
    (後)     1600mm
車重           588kg(燃料、ドライバー含む)

エンジン        フォード コスワース DFV
形式          水冷レシプロ V型8気筒 DOHC4バルブ
総排気量        2993cc
ボア×ストローク    85.6×64.8(mm)
Vバンク角       90度
最大出力        510馬力/11,200rpm
圧縮比         11.5
燃料噴射システム    コスワース社製
点火システム      コスワース社製

燃料          バルボリン
オイル         バルボリン

駆動方式        後輪駆動方式
変速機         ヒューランド社製 前進5速 マニュアル縦置き(+後退1速)
差動システム      ZF社製 リミテッド・スリップ・デファレンシャル

シャシー        アルミニウム・モノコック
サスペンション(前)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式
       (後)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式
ブレーキ        4輪ベンチレーテッド・ディスク
ステアリング      ラック・アンド・ピニオン
タイヤ         グッドイヤー
ホイール        スピードライン 13インチ
燃料タンク容量     

デザイナー       コーリン・チャップマン/トニー・ラッド
ドライバー       マリオ、アンドレッティ/グンナー・ニルソン/ロニー・ピーターソン

 ということで今日のお話はここまで。今日はちょっと講習に行ってきます。そんな中で、あのダメ虎はどうなるのか、ちょっと気になる次第です。
(これ、この長~い文章はどないかならんの、ミーシャ?)

 
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