笑うアナタは、服着てる

 さて昨日はようやく会合の分を仕上げまして、とはいえ、やっつけその他、アラだらけですが…。という中、一日、ドタバタしていた「尻軽な」私。今日は月曜日、プールのお話。3枠目の今週は「選手」、今月はこんな方に登場いただきましょう。
(これ、誰が「尻軽」やて?アンタの腰が重~いのはみんな知っとってやないの、ミーシャ?)

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 今月はこの方。いまや美女スイマーの呼び声も高い渡部香生子です。1996年(平成8年)11月15日、東京都葛飾区生まれ、この4月からは早稲田大学の大学生になります。とはいえ、所属はJSS立石(東京)になります。元々病弱だったため、少しでも丈夫になるようと4歳の時に、両親がスイミングスクールに通わせはじめたのが始まりでした。中学1年までは個人メドレーをメインにバタフライ、背泳ぎ、自由形などでも競技会に出場していました。しかし、中学1年の秋に右肩の故障により肩への負担の少ない平泳ぎに出場したところ好成績が出たため、以後平泳ぎに出場する機会が増えました。この頃、本人にとって平泳ぎはスタイル4でした。(ちなみにミーシャも平泳ぎは「スタイル4」(注釈)です。188cmの恵まれた上背、195cmという馬鹿でかいリーチ、これで平泳ぎが得意なら、その人は「異常です。」(ここで「普通です。」の札は出てきません。)なわけですね。)2012年、15歳でロンドン五輪の代表選手になり、その2年期、2014年8月に開催されたパンパシフィック水泳選手権で主要国際大会初優勝を果たしました。さらに9月のアジア競技大会200m平泳ぎでも金メダルを獲得しました。

 彼女の場合、よく言われるのが「笑う事」、これは現在の指導者、竹鶴政孝じゃなかった竹村吉昭という人物が言っていることです。以前は中村真衣を指導していたこともある方ですが、彼女は才能はあったものの、いかんせんまだ練習にムラがありました。竹村氏が出会ったのは2013年からですが、実際、渡部の指導を始めると、ムラの原因がはっきりしました。体力面とメンタル面の不足にその原因がありました。竹村氏いわく「きつい練習を続けると、身体が疲れてくるでしょう。そこで頑張り通すことのできるスタミナも精神力もなかったんです。自分では頑張りたいのに、少し身体がうまく動かなくなると、面白くなくなって諦めてしまう。素直な性格の分、それが表情にも表れていた。でも、本人としてはほとんど気づかず、無意識にやっていたんだと思います。」

 そこで竹村氏は、渡部にこんな言葉を送りました。

  「辛い時こそ、笑顔でいよう」

 とはいえ、すぐに変えられるものではありません。彼女の練習での態度に変化が訪れたのは、竹村氏が就任して半年近く経ってからのことだったという。きっかけのひとつは、7月から8月にかけて行なわれた世界選手権でした。大会初日、200m個人メドレーに出場した渡部は、決勝進出には至らなかったものの、自己ベストを出し、調子の良さをうかがわせた。ところが翌日の100m平泳ぎでは、予選敗退を喫してしまいました。その理由を彼女はこう答えたといいます。
「やっぱり、(世界選手権では)気持ちの面で集中しきれていなかったんだと思います……」
 この時、彼女ははっきりと自分の弱さを自覚したんだと竹村氏は考えています。
「今のままでは、世界に通用しない。彼女は、そう感じたんじゃないかと思うんです」
 その後、彼女の練習態度は、徐々に改善されていきました。

 そしてもう1つ、私が凄いと思うのはこの指導者のことです。指導歴34年の竹村氏には、自らの経験に基づき、重要視していることがあります。「一人ひとりを丁寧に見ること」です。「特に中学生や高校生の女子の場合は、『あなたのことをちゃんと見ていますよ』ということを示してあげることが大事かなと思いますね。全員に『今日はこういう練習をするから』とメニューを与えるだけでなく、そこからもう一歩踏み込む。『あなたはこうした方がいいね』『君の場合は、こうだよ』と、個別の対応が必要かなと」という風に語っています。そしてもうひとつ、竹村氏が心がけていることがあります。言葉かけです。例えば、練習メニューを伝える時、竹村氏は「こうしなさい」「こうすべきだ」というような決めつけた言い方はしません。「こういうことができるといいね。じゃあ、こうしてみたらどうだろう」と、なぜそれをやるのか、その目的を提示しながら、あくまでも提案というかたちをとっています。

その理由とは――。
「我々の年代と、今の若者とでは価値観がまるで違うんです。私たちは、とにかく頑張って頑張って、その先に何かを得ることができた。ところが今は、特に頑張らなくても手に入る時代。だから頭ごなしに『頑張りなさい』なんて言っても、『なんで?』となるわけです。大事なのは本人が『なるほど。じゃあ、ちょっと頑張ってみようかな』と思わせること。なぜ大事なのかを理解すれば、今の子たちは一生懸命やってくれますからね」という竹村氏の指導力が、彼女の躍進を陰で支えたのです。

 ということで今日のお話はここまで。私も練習中は「笑っていたいな」と思うものの、それをやると鞭も坂も入ってきそうでして…。とはいえ、いつも『笑っていたいな』と思う次第です。
(これ、アンタがこの手の子の話をすると妙にやらし~ネタば~っかり語ってんやないんよ。それにアンタがプールで笑うと「悪魔の降臨」ってみんな言うとったやからね、ミーシャ!)
(えっ、降臨は住職だけだよ、お姉ちゃん。)

(注釈)スタイル 間違っても姿かたちのことではなく、競泳においてはシーズン中の強化する二種類の重点泳法をスタイル1(S1)、スタイル2(S2)といいます。(イメージとしては「専門種目」のようなものです。)エージグループでは、あるレベルまで四泳法を万遍なく強化することが基本ですが、シーズンはじめに得意な種目をスタイル1、不得意な種目をスタイル2として練習に組み入れる方法や、得意種目のスタイル1を補完したり強化する目的でスタイル2を決めることもあります。さらに、あまり低年齢からひとつの泳法だけにこだわったり、漫然と四泳法だけを練習していると泳ぎの進歩が止まってしまったりすることもあるので、変化を持たせる意味もあります。ミーシャの場合は1はクロール、2はバタフライです。

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