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一線超えた車

 さてテニスに行って、プールに行って、髪を切ってとドタバタの中、このお話のネタを探していた私。このお話は一部のコアなアナタの層に熱狂的な信奉層がいてるらしいのですが、皆さんお待ちかねの今日は日曜日、ミニカーのお話。1枠目の今週は「市販車」、今日はこんなお話です。
(これ、誰が「熱狂的な信奉層」やて、ま~たどこぞからネタ引っ張って、上手いことつなぎ合わせてハイ終わりとかいう怪しいネタやってんやないんよ、ミーシャ。)

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 今月はこちら。自分ちの庭を大蛇(アルファ・ロメオ)に荒らされたメルセデスがその駆除(退治)に本気でかかった最終兵器、「Cクラス DTM」です。このモデルは1995年モデルですが、実際に投入されたのは1994年からです。初代のCクラス(W202型)が出たのは1993年、その時点からこのモデルはDTMに送り込むことを予定していましたが、諸事情で1年、ずれました。(この辺りの事情はすでに書いてますので、そちらを読んでください。)そしてついにメルセデスはゴースト・バスターズじゃなかった、スネーク・バスターズ計画を発動し、アルファ・ロメオを本気で叩き潰すエゲツないモデルになりました。

 このマシンは他を寄せ付けないほどに考えられたマシンでした。エンジンは新設計のV6を搭載し、1994年では420ps、それを450まで引き上げました。さらに熟成されたABSに加えてTCSまで搭載されるという豪華ぶりでした。アクティブ・サスペンションについては1994年は自粛、翌95年には禁止となりましたが、連敗は許されない― その心意気がムンムンと滲み出ていました。またシャシー構造はコクピットをセンターモノコックとして前後にサブフレームを装備とかつてのグループCを彷彿とさせるものとなっており、これにより極めて高い剛性を実現しています。ミッションは当然のようにセミATを搭載。とはいえほぼほぼフルATに近いものです。さらにフロアでダウンフォースを稼ぐというツーリングカーでは信じられない空力思想を採用しました。また、コックピットの隣、グローブボックス付近にROMリーダーを取り付け、どのメルセデスドライバーがどれに乗っても、コクピットに備え付けられたROMリーダーにそれを差し込みさえすれば、瞬時に電子制御部分のセッティングが終わって、自分の車になるという仕掛けもついていました。

 そしてとどめには車体の重量配分を瞬時に切り替えられるムービングウェイトという機構を搭載。平たく引き延ばされた最大100kgの鉄の固まりがレールに乗せて組み込まれていました。この機構は、車体中央に積んだバラスト(重り)を油圧によって動かし、加速時は後方、ブレーキング時は前方、コーナーリング時にはカーブの内側へと最大100mmの幅で前後左右に移動させて重量配分を変化。クルマの姿勢を常に最適な状態にさせるという「トンデモ」システムでした。

 これを採用したのはこの車がFR(フロントエンジン・リヤドライブ 決して不倫(Furin)の連続(Renzoku)ということではありません。)だということから生まれました。他の2つ(アルファロメオ、オペル)はフルタイム4WDですが、メルセデスはFRの2WDとトラクションに難があります。一般にラップタイムを稼ごうと思えば、コーナリング・スピードを高めれば良いですが、その中でも特にコーナーの脱出速度を稼ぐ事が重要です。4WD車がFRのマシンに比べてアドバンテージを持っているのはこの点なわけですが、逆に「後輪のグリップ力を高められるのであれば、元々前後重量配分の良いFRならば、4WD相手でも十分イケんじゃね?」とメルセデスは考えました。そうした考えから生まれたのが、「ムービング・ウェイト」です。こんなシステムを搭載するだけでも反則(F1の場合は「空力的付加物は動いてはならない」という規定があります。)っぽいのに、整備性という点も「痒い所に手が届く」(「孫の手を握っても背中のかゆい所に手の届かない」そこのおじいちゃん、お風呂上りによ~くストレッチをしておきましょ。)、何とバルクヘッドに締め付けられたボルトを外すだけで、マシンをフロントセクション、キャビン、リアセクションの3つに分ける事ができるようにデザインしたのです。2レース制のDTMにおいて、激しい接触により破壊されたマシンを短いインターバルで修理する為の手段としてですが、本来モノコックボディのCクラスをここまでやってしまえば、外皮はがせば中身はレーシングカーそのものという車です。結局メルセデスはDTM、それと並行して行われたITC(国際ツーリングカー選手権)共に圧勝しました。

 ミニカーはミニチャンプスのもの、そして今日も出ます、出します、力の限り(これをやってほしいと思うのはパ×ンコですな。)、諸元はこちら。

車名          Cクラス DTM(C180 DTM)

デビュー        1995年
製造          1994~1996年
全長          4666mm
全高          1280mm
全幅          1789mm
ホイール・ベース    2715mm
トレッド(前)     1603mm
    (後)     1586mm
車重          980kg

エンジン        メルセデス M106
形式          水冷レシプロ V型6気筒 DOHC 4バルブ
総排気量        2499cc
ボア×ストローク    92×62.6(mm)
Vバンク角       90度
最大出力        450馬力/11,500rpm(推定)
最大トルク       30.59kg-m/9,000rpm(推定)
圧縮比         12.0
燃料噴射システム    ボッシュ社製 電子制御
点火システム      ボッシュ社製 電子制御

駆動方式        後輪駆動方式(FR)
変速機         メルセデス社製 前進6速 オートマチック縦置き(+後退1速 シーケンシャル)
差動システム      ZF社製 リミテッド・スリップ・デファレンシャル

シャシー        スチール・モノコック(+カーボンファイバー製 ボディシェル)
サスペンション(前)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式
       (後)  独立懸架 マルチリンク
ブレーキ        4輪ベンチレーテッド・ディスク(+ABS)
ステアリング      ラック・アンド・ピニオン(+車速感応式 パワー・ステアリング)
タイヤ         ブリヂストン ポテンザDTM (前)245/35ZR18(後)245/35ZR18(AMG、パーソン)
            ミシュラン (前)245/35ZR18(後)245/35ZR18(ザクスピード)
燃料タンク容量     不明
ボディ・スタイル     4ドア・セダン
乗車定員        1名

ドライバー      ベルント・シュナイダー(14)/ダリオ・フランキッティ(15) (D2 AMGメルセデス)
            ヨルグ・ファン・オーメン(3)/ヤン・マグヌッセン(4)(SONAX AMGメルセデス)
            アレクサンダー・グラウ(5)/クルト・ティ-ム(6)(プロマルクト・ザクスピード・メルセデス)
            ルイ・クラゲス(16)/エレン・ロール(17)(オリジナル・タイレ ザクスピード・メルセデス)
            (ここまでの8台はワークス・マシンです。)

            ウーベ・アルツェン(22)/ベルント・メイランダ―(23)(パーソン・モータースポーツ)
            
 ということで今日のお話はここまで。今日は雨降りになりそうですが、1日、まとめるものをまとめておきましょ。
(ほれ、みんなはどないしてんの、ミーシャ?)
 
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