走る不動産

 さて愛するタイガース、昨日は46cm砲も波動砲もありませんが、じぇじぇじぇ~!!のサヨナラ勝ち、そしてその裏でけしからん全国紙もコケたことにクスクス笑う、でも夕方に聴いた「えんどうの花」という曲にグスン、グスンでお部屋のこぐまによしよしされた私。今日は日曜日、ミニカーのお話。1枠目の今週は「市販車」、1度書いたことがありますが、こんな車のお話です。
(これ、ミーシャ。アンタもそんな時があるんやね~。)

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 今月はこちら。「バブルの野獣」「走る不動産」歴代フェラーリの中でも根強い人気のある「F40」(1987年)です。フェラーリ創業40年記念のモデル(とはいえ、フェラーリの実質の創業はレーシング・チームとしての創立年である1929年ですが…。)として限定生産されました。ただ当初発表された生産台数は350台ないし400台でしたが、フェラーリは殺到するオーダーを鑑み、また自社の車が投機目的で使われることを嫌ったため、急遽F40を増産することで対応したため、結局1992年の生産終了までに1311台が生産されました。(この「追加生産」は後にも先にもこの車しかやったことはありません。)

 車体の基本構成こそ1960年代のフェラーリ製レーシングカー、あるいは従来の市販フェラーリと同様の楕円鋼管 チューブラー・フレームによるスペース・フレーム方式でしたが、当時開発されたばかりの複合素材(CFRPなど)や構造部接着剤といった最新のマテリアルを組み合わせた半モノコック構造とし、高い剛性を得ています。室内はこの素材がむきだしで内装などはありません。ドアを内側から開ける際は、室内側にはドアノブも無く、代わりのワイヤーを引いてドアを開ける仕掛けです。サイド・ウィンドウは手動で上下するガラス製のタイプとウィンドウ自体はプラスチック製の固定でスライド式の小窓を備える軽量タイプの2種が選べ、軽量タイプではドアの内張りがいっそう簡素なものになっています。シートも複合素材製のバケットタイプでリクライニングなどの調整はできず、3種類のサイズから選択できました。(ちなみにミーシャはホンダ・NSXのバケット・シートに背中が大きすぎて収まりませんでした。)シートベルトも標準は3点式だが4点式もオプションで用意され、雰囲気はレーシングカーそのものでした。ただ欠点は、ステアリングやブレーキにはパワー・アシストなどが無い上に、大パワー車ゆえのクラッチ・ペダルの異常な重さが話題になることが多かったんです。始動時には暖気が充分でないと、ギアが入らないという。燃料漏れやオイル漏れにも注意が必要で実際にそれが原因と思われる火災で失われた車両もあります。なお、一応エアコンも標準で装備されていました。

 エンジンはかつてグループB機構で争われていたWRCおよびレース参戦を目論んで発売されたコンペティションベースモデルの「288GTO」、およびその改良版「288GTO Evo」から引継ぎ、改良を加えた強力なインタークーラー式V8ツイン・ターボエンジンを搭載しています。実はこのエンジンはランチアのグループCカーランチア・LC2のデチューン版であり、ターボ・ユニットは日本の石川島播磨重工(現IHI)製です。(ただし、フェラーリは基本的にターボ車をやらないという伝統があり、この車以降「ターボ車」は製造していません。とはいえ来年、F1ですが26年ぶりにターボ車が復活します。)と言っても、いわゆる『ドッカン・ターボ』(注釈)でして、パワーバンドに入ると同時に急激に立ち上がる強大なパワーには多くの腕に自信があるドライバー達をも悩ませました。当時フェラーリのF1チームに在籍していたゲルハルト・ベルガーが車両開発を担当し、当時現役のF1ドライバーに、「雨の日には絶対に乗りたくない」「雨の日にはガレージから出すな」と言わせたという逸話が残っています。(この当時、F1は1500cc V6ツイン・ターボだったため、ターボ車の扱いには慣れていたはずですが。)排気量2936㏄は当時のFIA(国際自動車連盟)が定めたターボ係数1.7を掛けて5000㏄以下のクラスに収まるようにしたものと言われるが、具体的なターゲットとなったレースやカテゴリーは不明です。ただ『そのままでもレースに出られる車』というのがこの車のコンセプトでしたが…。(間違っても「会いに行けるアイドル」とか言うネタといっしょくたにしてはいけません。)タイヤはピレリがF40のために開発した「P-Zero」が標準でしたが、ブリヂストンの「POTENZA RE71」も装着されました。(ちなみにこのタイヤは私も使っており、田舎道で「暴走族みたいなタイヤを履かしている」と言われたことがあります。)

 ミニカーは左側がダイドーのもの、右側がサンクスのフェラーリ(7)(2009年)のものです。やっぱり最初のものと後から出たものとを比べると、よりシャープに線を引いているように見えます。そして諸元はこんなものです。

車名          F40

デビュー        1987年
製造          1987年~92年
全長          4430mm
全高          1130mm
全幅          1980mm
ホイール・ベース    2450mm
トレッド(前)     1595mm
    (後)     1610mm
車重          1100kg

エンジン        フェラーリ ティーポF120A
形式          水冷レシプロ V型8気筒 DOHC4バルブ ツイン・ターボ
総排気量        2936cc
ボア×ストローク    Φ82×69.5(mm)
Vバンク角       90度
最大出力        478馬力/7,000rpm
最大トルク       58.8kg-m/4,000rpm
圧縮比         7.8
燃料噴射システム    ウェーバー/マニュエッティ・マレッリ社製 IAW 電子制御 
点火システム      シングル・プラグ、コイル

駆動方式        後輪駆動方式(MR)
変速機         前進5速 マニュアル縦置き(+後退1速)
差動システム      リミテッド・スリップ・デファレンシャル

シャシー        鋼管スペース・フレーム
サスペンション(前)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式 
       (後)  独立懸架 ダブル・ウィッシュボーン式
ブレーキ   (前)  ベンチレーテッド・ディスク
       (後)  ベンチレーテッド・ディスク
ステアリング      ラック・アンド・ピニオン
タイヤ+ホイール(前) ピレッリ P-ZERO 8J×17+245/40ZR17
        (後) ピレッリ P-ZERO 13J×17+335/35ZR17
燃料タンク容量     120リットル

ボディ・スタイル    2ドア・ベルリネッタ
乗車定員        2名

 という事で今日のお話はここまで。私もそろそろ「花の咲く」頃が来ないかなという次第です。
(ミーシャ、「一生懸命頑張っている子は、お天道様が見てますよ。」ってパパもママも言うとったでしょ。)

(注釈)ドッカン・ターボ  ターボ・エンジンの回転数を上げていくととあるポイントからいきなり出力が上がる現象です。ターボは、排気ガスでタービンを回し、空気を過給してシリンダーに送り込んでパワーを出す装置ですが、タービンが勢いよく回るまでには若干の時間がかかります(ターボラグ)。その間はパワー、トルクが細いのですが、一旦タービンが回り切ってしまえば、そのパワー、トルクが急激に立ち上がるため、その表現を一般的に「ドッカン・ターボ」と言います。
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