7度目の挑戦

 さて今日はやや足の重い私。その理由は「一人ツール・ド・フランス」、自転車に乗ってウロチョロお仕事していたんですが、そのためかやや足に来ています。そんなこんなで、今日は木曜日、テニスのお話。4枠目の今週は名勝負百選、日本でやったこんな試合のお話です。
(別にアンタの足とこのお話は、関係ないとは思うんやけどさぁ、ミーシャ。)

 1996年4月29日、場所は日本、東京。女子国別対抗団体戦、フェドカップ・ワールド・グループ 第1ラウンドのシングルス第2試合、注目のエース対決、この試合はこんな結果でした。

   伊達公子  7-6  シュテフィ・グラフ
         6-3
        12-10

 1992年3月、リプトン・インターナショナル4回戦で初めてグラフと対戦して以降、7度目の対戦となったこの試合は悪いことに伊達は前日の試合で左ひざの靭帯を伸ばしており、歩行にも支障をきたすほどの最悪のコンディションでした。さらにこの日の天候は雨。屋根を閉ざした有明コロシアムは4月下旬とは思えないほどの寒さ。この状況も故障を抱える伊達には不利に働くと思われました。グラフは持ち前の角度のあるフォアハンドで伊達のスタミナを奪いにかかります。左ひざに故障を持つ伊達は本来の動きが見られず、いきなりグラフに5ゲーム先取を許してしまいました。

 しかし、この日のグラフはバックハンドにミスが目立ちました。それに気付いた伊達はグラフのバックサイドにボールを集め、相手のミスを誘う作戦に出た。これが功を奏し、伊達は5ゲームを連取してタイに持ち込み、最終的にはこのセットをタイブレークの末にものにするのでした。

 第2セットに入るとグラフは得意のサーブで試合の主導権を再び手にする。自分のサービスゲームを全てキープし、さらに伊達のサービスゲームを2度ブレイクしてセット・カウントをイーブンとすることに成功しました。勝負は第3セットへ持ち越されました。

 運命の最終セットは両国のナンバーワン同士の対決にふさわしいシーソーゲームとなりました。4-4から伊達がグラフのサービスゲームをブレイクすると、すかさずグラフはブレイクバックして伊達のマッチポイントをしのぐ。息詰まる攻防に9,600人を超える観衆は盛り上がった。日本の男子トッププレーヤーの松岡修造がにわか応援団長となって観客を先導し、場内は大きく盛り上がりました。コロシアム内の観客がすべて伊達を応援している。これが国の威信をかけて戦うフェドカップ独特の雰囲気、いまや伊達にとって、国を代表する重圧は気力を支える大きな力となっていました。

 第3セットはタイブレークシステムを採用しないから、相手に2ゲーム差をつけないと試合は決着しない。一進一退の攻防が続く。伊達がポイントを奪えば、グラフが奪い返す。グラフがリードすれば、伊達が追いつく。そして、グラフが6-5とリードして迎えた第12ゲーム、ついにグラフはマッチポイントを握る。グラフの最初で最後のマッチポイントは第3セット、12ゲームの40-30で訪れました。しかし、彼女が放ったバックハンドのスライスショットは長すぎ、デュースとなってしまう。伊達はその後の2ポイントを連続してクロスショットで勝ち、危機を脱しました。さらにお話は進んで、10-10。ここまでくると技術うんぬんの話ではありません。疲労はピークを迎え、集中力さえ途切れがちになる。まさに気力勝負となってきました。その意味で、コロシアム全体を味方につけた伊達にはアドバンテージがありました。しかし、第21ゲームになると伊達の粘りあるテニスがついにグラフのサービスゲームを破り、さらに22ゲームでは自分のサービスをキープして、番狂わせを演じたのでした。そして、これに勢いづいた日本はドイツを3-2で破り、32年ぶりにフェドカップのワールドグループで準決勝に駒を進めたのだった。まさに辛抱を重ねた末の伊達の劇的な勝利でした。

 ところがこの2年前、グラフは伊達に対して興味深いコメントを残しています。
「(伊達は)2,3年でトップ3に入るだけの器を持っている。」
「打ってくるコースが読めなかった。いいゲームとハートを持っている。」
 10年以上、女王に君臨しているグラフにしたら、伊達の秘められた潜在能力を「本能的に」感じていたのは至極もっともなお話かもしれません。またそう感じるのも「女王たる器」です。

 という事で、今日のお話はここまで。私もそろそろ新しいシーズンが始まるころです。その準備もしといたところで、そろそろ「おねむの」時間です。
(こら、ミーシャ。な~にが「おねむの時間です」よ!ええ年こいたおっさんが、そんなん言うてもち~とも似合わへんのよ!せやけど、「早寝早起き」は必要やけどね。)

 
スポンサーサイト
プロフィール

ミーシャ

Author:ミーシャ
FC2ブログへようこそ!

コアラの時計

by Animal Web Clock
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
FC2カウンター
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
検索フォーム